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活用事例レポート

ハッカソンで林業の未来をつくろう!

2016.4.27

さまざまなスキルや知識を持ち寄って、林業の未来をつくろう!

●  ハッカソンってなに?

プログラマーやデザイナー、一般市民が集まって、1~2日間といった短期間でソフトウェアやサービスをつくるイベントのことです。

創意工夫をするという意味の「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を掛け合わせた造語で、マラソンを駆け抜けるようにモノづくりを行います。

● 全国からプログラマーが集結。ハッカソンを開催!

2015年3月、熊本県人吉市で 森HACK ―林業応援ハッカソン―が開催されました。

県内外から42名が集結。2日間という限られた時間の中で可能な限りの創意工夫をこらし、新しいプロダクトやサービスの開発に挑戦しました。

1日目は、林業の現場やドローンのデモ飛行を見学し、林業の課題を解決するアイディアを出し合いました。

良質なアイディアを出すため、対話によってアイディアの発散と収束を繰り返すワークショップ手法を取り入れるなどファシリテーションを工夫した結果、100を超えるアイディアが出揃いました。

参加者は、その中から発展性の高いアイディアを選び出し、チームを作ってプロトタイプ(試作品)の開発を行っていきました。

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2日目の午後、松岡隼人人吉市市長ら審査員が見守るなか、チーム毎に実際に作ったプロトタイプ(作品)のプレゼンテーションとデモンストレーションがおこなわれました。

●  テクノロジーを活用して林業の課題解決にチャレンジ!

普段なかなか出会うことができない職種や年代が一同に会すことで、参加者一人ひとりの視点やスキルが化学反応を起こし、多くの新しいサービスやアプリが生み出されました。

 

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●  開発されたアプリ

最優秀賞☆

「キノキモチ」

● コンセプト

木の状態を可視化することで、継続的な木への関心を促す

● 概要

木にセンサー(人感センサー、温度計、湿度計、振動計、照度計など)とカメラを取り付け、得た情報をリアルタイムにWebサイトやTwitterで発信する。木の前を人が通りかかると、木が話しかける。

 

テクノロジー賞、オーディエンス賞☆

「SAVE KIKORI」

● コンセプト

チェーンソーをつかっている間の事故が多いことに着目し、解決することで林業をかっこよくしたい

● 概要

ハイテクチェーンソー「SAVE KIKORI」は、一定の時間以上チェーンソーが回り続けていると、チェーンソーに搭載したデバイスが感知し、周囲の人のスマホに通知(アラート)が自動的に送られる。

 

☆林業応援賞☆

「未来のIoT重機」

● コンセプト

事故は安全教育だけでは防げないので、重機の改善を提案

● 概要

全天球カメラによる先端モニターと、人感センサーによる緊急停止機能を実装した。GISやGPSの加速度センサーを利用すると、地図の傾きと重機の傾きを検知して、倒れる危険性を検知する。

 

サスティナビリティ賞

「ぼくらの森プロジェクト」

● コンセプト

自分の森で作られる商品を節目にリターンすることで、森を身近に感じてもらえることと、木のぬくもりを感じてもらうことが大事

● 概要

投資価値を可視化するため、木の成長から木材の製品化、物流を一元管理することによって、生産性向上、業務効率化、ブランド化をすすめるため、トレーサビリティシステムを実装した。

 

フレッシュ賞

「あの日であった山の名前を僕たちは知らない」

● コンセプト

ゲームを通して楽しく林業を知ってもらいたい

● 概要

実在する山を選んで全国の山々を倒す対戦ゲームを製作。下刈り、枝打ち、間伐、除伐といった山林保全作業をゲーム上ですることで、木を育てて自分の山を強くしてくことができる。

 

デザイン賞

「Saica林業×木の薫り ~森の薫りで酒を嗜む~」

● コンセプト

木の香りから、食品に「森」の価値を感じることで、従事者と消費者との関係をもっと近くしたい

● 概要

ますの動きや、おちょこの傾きをセンサーで検知することにより、お酒を飲むアクションを認識し、ますやおちょこに使われた木材の情報がスマホに表示される。

 

ビジネスチャンス賞

「メモリアルツリー」

● コンセプト

木におじいちゃん(記念)という意味付けをした樹木葬サービスを提案

● 概要

プロジェクションマッピングによって、”おじいちゃん”が森に現れる。センサーやクラウド技術を活用し、おじいちゃんとの記念写真を撮影することもできる。

 

アイディアで林業を面白くしよう!