日本の森林調査ってどうやってるの?
日本の森林の状態を測る!「森林生態系多様性基礎調査」
● 森林の状態を把握するために
持続可能な森林管理を推進するためには、まず、森林の状態やその変化を把握・評価する必要があります。
日本では、モントリオール・プロセス(※)への参加を機に、日本全体の森林の状態を全国統一した手法で調査するため、「森林生態系多様性基礎調査」を開始しました。
● 「森林生態系多様性基礎調査」の実施
国土全域に4km間隔の格子点を想定し、その交点が森林に位置する箇所(約15,000箇所)を5年おきに調査する大規模な森林調査です。
平成11年に調査がはじまり、現在17年目(第4期目)です。
・第1期調査:平成11年~平成15年
・第2期調査:平成16年~平成20年
・第3期調査:平成21年~平成25年
・第4期調査:平成26年~平成30年
● どんなことを調べるの?(調査項目)
0.1ha(約300坪)の円形状の調査区内で、森林の状態を評価するための様々な調査を実施します。
● 森林生態系多様性基礎調査の特徴と結果の利活用
森林生態系多様性基礎調査は、「量」「質」ともに日本の森林に関する最高ランクの情報です。
1.量がすごい!
・日本全国で統一的に実施されている唯一の大規模な調査
・同じ調査区を5年おきに継続的に調査
・病虫害の有無や植物など、森林に関する多種多様な項目を調査
2.質がすごい!
・調査区内の全ての木の状態を計測する詳細な調査
・調査の「質」を確認し、高めるための確認調査(コントロール調査)を毎年実施
日本の森林政策においても、この「ビッグデータ」を活用する動きが進んでいます!
※調査データは、以下で公開しています!(調査区内で集計したデータとなります。)
森林生態系多様性基礎調査データ解析プログラム(林野庁)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/tayouseichousa/chousadeta.html
<参考:森林生態系多様性基礎調査(林野庁)http://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/tayouseichousa/>
森林調査の結果を生かして持続可能な森林管理を推進しよう!