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活用事例レポート

コンテナ苗ってなに?

2016.2.15

コンテナ苗で植栽効率アップ!

4コマ_20160215

 

● コンテナ苗ってなに?

コンテナ苗とは、硬質樹脂製の多孔容器(マルチキャビティーコンテナ等)で育成された「鉢付き苗」のことです。

コンテナとコンテナ苗

(写真左:マルチキャビティーコンテナ、右:コンテナ苗)

● ポット苗とコンテナ苗

ポット苗は、ポットの側面や底面で根が回る「根巻き」の現象が起こる問題がありました。

「根巻き」が起こると、植栽後に根が締め付けあい、その後の成長が良くないと言われています。

一方、コンテナ苗では、容器の内面に「リブ」と呼ばれる突起物や、「スリット」と呼ばれる細長い切れ込みを付けることで、側根をまっすぐ下に伸ばすことができます。

また、底面に空いた穴により根の先端が空気に触れて根切りが起こることで、必要以上に根が伸びるのを防ぎ、根巻きを防止できます。

● コンテナ苗で植栽効率アップ!

コンテナ苗は、根に培地がついている根鉢の状態で植栽するため、植栽後の活着率が高く、植栽時期の幅を広げることができるので、伐採・地拵え・植栽を一貫して行うことができます。

また、根鉢が小さく均一な形状であることから、専用器具を用いることで従来の裸苗に比べて簡易に植栽ができ、植栽作業の効率化が可能となります。

しかし、デメリットとして、裸苗と比べて価格が高いことや、重いことなどが挙げられます。

● 年々増えているコンテナ苗の生産!

コンテナ苗の生産量は年々増加してきており、平成20年では6千本だった生産量は、平成24年度にはおよそ130倍の約76万本になっています。

コンテナ苗の生産量_5

<参考>

山川博美(2015)コンテナ苗の活用とこれからの課題「季刊森林総研」№29
林野庁 平成26年度森林林業白書
林野庁 平成27年度森林林業白書

 

コンテナ苗が今後の林業を変えるかも!?