森林情報を取得する新しい技術
2015.5.25
簡易に高精細な森林情報を取得しよう!
素材生産を行っている皆さん、森林資源の把握に課題を感じていませんか?
● 多様な需要に応える森林資源情報とは?
国産材利用が活発化してきており、森林資源への需要が多様化しています。
素材生産を行う事業者は、一般用材・合板・集成材・バイオマス用材等、様々な要求に柔軟に応えていく事が求められています。
多様化する需要に対して安定的な供給を続けるためには、立木の位置・品質・量に関する森林資源情報が必要不可欠です。
● 現状の森林資源情報の課題
一般的に、森林資源情報を把握したい場合には森林簿を参照する事が多いと思います。
森林簿は都道府県が整備している、統計情報を作成するための行政情報です。
そのため、素材生産に必要な品質などの精細な森林資源情報は含まれていません。
● 精細な森林資源情報を取得する新技術
近年、林内の空間的な情報をそのまま取得できる、新しい計測機器の開発が進んでいます。
数年前から、全天球写真を手軽に取得できる様々なデジタルカメラが安価に販売され始めました。また、地上レーザー計測機器の小型化・低コスト化も進んできています。
これらの計測機器で取得した空間的な情報を解析する事で、材の曲がりや品等といった従来の調査だけでは取得が困難だった情報まで知る事ができるようになります。
全天球写真や地上レーザー計測データの集積が進めば、多様な需要に応えるための精緻な森林資源情報を簡単に把握できる様になるでしょう。