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活用事例レポート

竹林の利用を促進しよう!

2017.3.17

適切な竹林の管理が大切!

4こま_20170317● タケの放置・拡大による影響とは?

タケは日本各地に広く分布し、昔から身近な資材として利用されてきました。
しかし、竹材の代替資材の普及や、タケノコの輸入自由化等を受け、近年竹林の放置とその拡大現象が顕著になってきています。
竹林が放置されたり拡大すると、以下のようなさまざまな影響が生じるといわれています。

・タケが侵入した森林の施業負荷の増大
・景観の荒廃
・隣接施設への倒伏による支障・損害
・タケが侵入した森林の生物多様性の低下
・竹林の荒廃による林地災害 など

● タケの新しい利用

これまでは、生活資材(扇子、籠、食器など)や建築資材(壁下地材、内/外装用材など)、造園用資材、農漁業用資材として、丸竹や割竹での利用が主でした。近年は、竹林管理の必
要性の高まりや、加工技術の発展等を受け、タケの資源利用がさまざまな分野で検討されています。
新たなタケの利用用途として、例えば以下が挙げられます。

・集成材(フローリングなど)
・チップ(舗装資材など)
・ペレット、パウダー(飼料・肥料など)
・繊維(衣類、寝具、繊維板、竹綿、プラスチックなど)
・パルプ(紙製品など)
・抽出物(抗菌剤・食品添加物など)
・その他(バイオマス燃料など)

● 地域活性化と竹林の活用

全国のさまざまな地域で、竹林整備のボランティアや、タケを使ったものづくり、タケノコ堀りなど、市民参加型のイベントが行われています。
このようなイベントを通して、竹林の管理を促進するとともに、地域活性化への効果も期待されています。

 
(参考)・林野庁ホームページ「竹のはなし」http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/take/index.html
・「現代に生かす竹資源」内村悦三 監修.創森社

 

タケをうまく活用して、竹林の適正な管理を促進しよう!